産地から食卓へ 原住民グルメをお届け
2022.08.01

司菈‧堤園

「司菈‧堤園」は故郷に戻ったアミ族の壮年夫婦が長年汗水を流し築き上げた農園です。奇萊山の麓を流れる木瓜渓の堤防沿いの寿豊郷に位置し、土地に優しい有機農法を貫きながら主に玉女ミニトマトや食用ユリ、アールスメロンや美濃マクワウリなどを栽培しています。「司菈(スラ)」はアミ族の言葉で「土地」を表すとともに農園の男主のアミ族の「族名」でもあり、農園主は2019年に花蓮県政府により原農達人に選ばれています。けれどこうしたマイルストーンは決してゴールではありません。農園のオーナーは小規模農家ながらもただ黙々と生産するだけの存在に留まることなく、自分なりの価値を生み出し、人々に一目置かれるような事業を展開していきたいと願っています。
   

百合‧この野菜に魂を吹き込む

有機栽培の基準を頑なに守り、農薬や化学肥料を一切用いていません。書籍『本草綱目』には、百合は性味が甘・微寒、帰経は心経(情緒・神経系)・肺経(呼吸器系)で、心や神経を落ち着かせ、肺を潤し咳を抑える効果があると記載されています。