アヌ・カリティン・サディポンガンさんは花蓮県豊浜郷の港にある原住民集落の出身で、幼い頃から原住民族の民謡を聞いて育ちました。そのため、仕事で台北にいた頃に触れたポップミュージックを除いて、彼に最も大きな影響を与えたのはやはり何と言っても原住民集落の曲調だったのです。都会での生活を嫌って村に戻り音楽の旅路を歩み始めたアヌさんが作曲を始めたのは、30歳になってからのことでした。
遊ぶのが好き、勉強は嫌い。山の中と川原は俺たちの遊び場だ。1980年代生まれのGeneration7(七字輩楽団)は、「自分たちは台北の人たちのようにたくさんの情報を吸収することはできないから、こういうことをするしかない。音楽を通じて、母語を使って自分たちのエネルギーを生み出すことしかできないんだ」と語ります。
Paliulius 8664とは林源祥さんを中心に結成された音楽クループです。初めはシンプルな歌声から始まり、そこに少しずつ楽器が加わって楽曲となり、その音楽をさらにパフォーマンスアートへと変化させ、音を用いて人々にメッセージを伝える。これが8664の音楽に対するスタイルです。
BOXINGはラテン・ロック・ヒップポップ・フュージョンをメインとした、台湾初の原住民族ラテンラップグループです。メンバーは海洋ロックフェスティバルで知り合った屏東パイワン族の3組の兄弟、合計6人で、全員がかつてボクサーだったというバックグラウンドを持っているため、BOXINGというグループ名になりました。