村に到着してあちらこちらの道を歩いていると、月をモチーフにした様々な装飾品や手工芸品を目にすることができます。神山集落に来ても「もしあの場所に行かなかったら神山集落に来たとは言えない」と言われている一つのスポットがあります。それは「イエス聖心堂」です。聖心堂はすでに60年の歴史を有し、地元の住民たちが協力し合って大きな石板を運び建造された石板建築の教会堂です。ここのマリア像は頭にルカイ族風の頭飾りと部族の花である百合の花が飾られており、他の教会では見ることのできない大きな特色の一つとなっています。また、教会の中には「右向き」の原住民族の人の形をした椅子が並べられていますが、右向きであることには、教会の教壇の方を向いてしっかり耳を傾けるという意味が込められており、この人型の椅子もまた、聖心堂が世界的にも珍しい教会であると言われる理由の一つとなっています。
原住民集落のちょっと違ったライフスタイル:柳志祥さんはもともと牡丹郷の旭海村で働いていましたが、後に母親が病気で働けなくなったため彼女が経営していた「阿蓮麺店」を継がなければならず、やむなく大好きなホテルの仕事を辞めて「春日キッチン(春日厨房)」をオープンさせました。